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奈良エリア 奈良市


俊乗忌 (東大寺) しゅんじょうき

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「俊乗忌」は、鎌倉時代に大勧進職として任じられ、大仏殿をはじめ東大寺の伽藍を復興され、建永元年(1206)、86歳でその生涯を終えられた俊乗房重源上人の御忌にあたる法要です。源平合戦さなかの治承4年(1180)、平重衡の軍勢が南都(奈良は北の京都に対して「南都」と呼ばれます)を攻めましたが、その兵火のために、東大寺、興福寺をはじめとする南都の寺院のほとんどが焼失してしまいました。東大寺の大仏殿は、二階に逃げ込んでいた1700人にも及ぶ人々とともに焼け落ち、大仏さまも見る影もなく損壊する惨状となりました。翌、養和元年(1181)8月、重源に勧進によって東大寺を再建すべき宣旨が下り、諸国を勧進して寄進を募るとともに、源頼朝公らの協力を得、宋人陳和卿(ちんなけい)らをまねくなどして大仏さまを修復・鋳造し、文治元年(1185)には後白河法皇が自ら開眼の筆を執り大仏さまの開眼供養を行ないました。大仏殿・南大門をはじめとする東大寺伽藍の復興は、用材を周防国(今の山口県)から運ぶなど困難を極めましたが、建久6年(1195)には源頼朝公の参列を得て大仏殿落慶供養を、また建仁3年(1203)には後鳥羽上皇の行幸を仰いで東大寺総供養を行なうことができました。「俊乗忌」の法要が行なわれるお堂は「俊乗堂」といいます。ここは鎌倉時代初期に重源上人によって創建された浄土堂があったところで、現在の俊乗堂は、浄土堂が永録10年(1567年)の兵火で類焼した後、元禄年間に公慶上人が重源上人の功をたたえ菩提を祈るためにここに建てたものです。本尊として重源上人坐像(国宝)を安置するとともに、阿弥陀如来立像(釘打の弥陀、快慶作・重文)、愛染明王像(重文)を安置しています。午前8時から論義法要が行われますが、法要終了後(11時ころ)から午後4時まで日頃非公開の重源上人坐像(国宝)をはじめ、上記御像(阿弥陀、愛染)が一般公開されます。

開催情報

開催名 俊乗忌
開催期間 2017年7月5日(水)
08:00~

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開催場所 東大寺俊乗堂
お問合わせ先 0742-22-5511