和辻哲郎

わつじてつろう

生没年 : 1889~1960

哲学者、思想家。京都大学などの教壇に立つ一方で、雑誌『思想』の編集にも加わった。ドイツ留学後、東京帝国大学文学部教授に就任。昭和25(1950)年、日本倫理学会を創立し、会長となる。昭和30(1955)年、文化勲章受章。著書には古都奈良を訪れたエッセイ『古寺巡礼』などがある。その思想は日本人の持つ「和」の意識を中心とした善の倫理観を求めるものであった。