



現日本最古の書で、神代の物語や伝承・歴史等を記す。3巻から成り、上巻は天地開闢(てんちかいびゃく)から神武天皇の誕生まで、中巻は神武から応神天皇まで、下巻は仁徳から推古天皇までを語る。『古事記』の編纂は、壬申の乱に勝利した天武天皇が「帝紀」「旧辞」等、古代の伝承を稗田阿礼に暗誦させたことに始まる。その後、元明天皇の命によって、阿礼が誦む「旧辞」を太安万侶が選録。712年、『古事記』は完成し、天皇に献上された。
最初につくられた勅撰(天皇の命令により撰ばれた)史書。奈良時代に完成した。記されているのは神代と神武天皇から持統天皇11(697)年まで。本文30巻、系図1巻(亡失)。天武天皇10(681)年3月17日条に、天武天皇が川嶋皇子・忍壁皇子ら12人に「帝紀」と上古の諸事(旧辞と同義か)を記定(異説を検討して史実を確定して記録する)するように命じたことに始まるとある。
約1400〜1300年前の歌が載っている、現存する最古の歌集。全20巻、約4,500首が収められている。歌人は天皇や貴族だけでなく、兵士や農民までさまざま。なかでも奈良の地名が詠み込まれた歌は約900首ある。各地にある万葉歌の故地を訪れると、古人と同じ風景を見ることができるかもしれない。季節や自然、愛や恋などを題材にし、現代人にも通ずる感情を詠んだ歌も多く、共感できるのも魅力の一つ。