飛鳥には、謎の石造物や史跡、古墳が数多く点在しています。古事記や日本書紀にも登場する古代日本のドラマチックな歴史の舞台も、今は当時とは対照的に静かにたたずみ、この地を訪れる旅人の好奇心と想像力をかきたててくれます。さぁ、あなたもミステリー・ハンターになって、飛鳥を歩いてみませんか。
飛鳥にはいったい、どんな石造物があるの?
飛鳥の主な史跡のいわれを教えて!
飛鳥の有名な古刹といえば?
奈良県立万葉文化館
奈良文化財研究所飛鳥資料館
周辺地図
飛鳥にはいったい、どんな石造物があるの?
<亀石>
正体不明の石造物の中でも、亀がうずくまったような姿のこの石は特に目をひきます。正面は笑った顔にも見えますが、この石が西を向くと大洪水に見舞われるなど、数々の伝説もあります。

亀石
<猿石>
吉備姫王の墓前にたたずむ、製作年代や目的が一切不明の謎の石造物。全部で4体あり、表情が豊かで愛嬌があります。

酒船石
<酒船石>
県立万葉文化館の南側にあり、表面に丸いくぼみとそれらを結ぶ溝が彫られています。酒造りや庭園の流水設備の一部など諸説はありますが、今なお謎に包まれています。
<鬼の雪隠・鬼の俎>
ともに古墳の一部で、“俎”が底石、“雪隠”が蓋石とされています。鬼が人を捕らえ、俎で料理し、雪隠で用を足したという伝説からこのように呼ばれています。
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飛鳥の主な史跡のいわれを教えて!
<石舞台古墳>
上部の土が失われ、巨石を積み上げた石室が露出した古墳の一部で、蘇我馬子の墓ともいわれています。名の由来は、キツネが女に化けて舞を踊ったとの伝説から。
<伝飛鳥板蓋宮跡>
蘇我入鹿暗殺の舞台ともなった、皇極天皇(中大兄皇子の母)の宮跡。計画は周到に進められ、「三韓朝貢の儀」と呼ばれる儀式の最中に白昼堂々と行なわれたといわれています。
<蘇我入鹿首塚>
飛鳥寺の西側に小さな石塔があり、中大兄皇子と中臣鎌足に謀られ、暗殺された蘇我入鹿の首塚として伝えられています。
<天武・持統天皇陵>
天武・持統天皇夫妻の合葬墳。石室は大理石製で、天武の棺は朱塗り、持統の骨壷は銀製という豪華さだったとされています。

石舞台古墳
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飛鳥の有名な古刹といえば?
<飛鳥寺(安居院)>
蘇我馬子が建立した日本初の本格的寺院。本尊は“飛鳥大仏”として知られ、像の一部分に当時の面影を残しています。中大兄皇子と中臣鎌足が知り合った場所とも伝えられています。
<川原寺跡(弘福寺)>
天智天皇が、難波宮から戻った時の飛鳥川原宮を寺に改めたとの説も。当時は、飛鳥寺と並ぶ壮大な伽藍の大寺院だったといわれています。
<岡寺(龍蓋寺)>
持統天皇の息子、草壁皇子ゆかりの寺で、西国三十三ヶ所の第七番の札所としても知られています。本尊の如意輪観音像は、塑像では日本最大を誇ります。
<橘寺>
聖徳太子生誕の地として伝えられ、太子が創建した七寺のひとつとして知られています。
本堂には太子像が祀られ、境内には人の心の善悪を表す二面石があります。
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