恵心僧都(源信)

えしんそうず(げんしん)

生没年 : 942~1017

平安中期の天台宗の僧。比叡山横川の恵心院に住したことから恵心僧都とも呼ばれている。9歳で比叡山に入山し、良源を師と仰いで、13歳で出家、叡山の僧となる。たいへん多くの著述を残しているが、なかでも44歳の時に著した『往生要集』は、鎌倉浄土教発生の基礎として、当時から広く読まれた。彼以後、浄土思想が盛んになるなど、平安期の浄土信仰・芸術に影響をもたらした。 阿日寺は、恵心僧都の誕生の地と伝えられている。