楠木正行

くすのきまさつら

生没年 : 1326?~1348

南北朝時代の武将。楠木正成の長子。父の死後、河内・摂津を中心に楠木一族を率いて南朝軍の柱として足利軍に対抗し活躍した。1347年に兵を紀伊河内に出して足利の雄将山名時氏・細川顕氏を破る。1348年に尊氏の部将、高師直・師泰兄妹の大軍によって反撃され、四条畷で激戦し、弟正時と共に敗死した。 吉野山如意輪寺に正行が四条畷の戦いに出陣する時、「かえらじとかねて思へば梓弓なき数にいる名をぞとどむる」と詠んだ辞世の歌を鏃で刻んだ扉が残る。