千利休

せんのりきゅう

生没年 : 1521~1591

安土桃山時代の茶人。千家流茶道の開祖。佗び茶の完成者として名高い。堺の商人出身。茶を北向道陣・武野招欧・村田珠光らに学ぶ。信長、秀吉に仕え、茶道具や茶室に関するたぐいまれな創造力と見識によって、以後の茶道に大きな影響を与えた。茶室においては、草庵風の様式を完成、茶碗では、朝鮮雑器の使用から楽茶碗の制作指導に至るまでその活動は及んだ。1585年には秀吉の禁中茶会・北野大茶湯を主宰したが、1590年、大徳寺山門に自己の木造を置いたことで秀吉の怒りを受け、翌年自害した。