天誅組

てんちゅうぐみ

1863年、孝明天皇の大和行幸の先駆をしようとした攘夷討幕論者藤本鉄石・吉村寅太郎らが侍従中山忠光を主将とし、大和に挙兵した徒党。五條代官所を襲撃し、桜井寺を本陣として五條新政府を立ち上げ、倒幕の旗を揚げた。しかし、翌日、行幸は中止となり、挙兵の名分が失われ、追討諸藩の攻撃により党勢が低下した。忠光は長州に走り、鉄石・寅太郎らは戦死、他は捕らえられて最終的には鎮圧された。