藤原武智麻呂

ふじわらのたけちまろ

生没年 : 680~737

奈良時代の政治家。藤原南家の祖。藤原不比等を父とする。温和淡泊な性格で仏法を崇敬した。729年、大納言に任命され、731年には大宰帥を兼ね、天平6(734)年、右大臣従二位の地位に就くなど、着実に累進したものの、疫病流行のため病死。即日左大臣に任命された。天平宝字4(760)年、太政大臣を授かった。養老3(719)年には五条の栄山寺を建立した。武智麿と弟房前の邸宅は相隣しており、武智麿は南側にあったので南家と名付け、房前を北家と名付けられた。