嵯峨天皇

さがてんのう

生没年 : 786~842

平安初期(在位809~823)の第52代天皇。桓武天皇を父とする。幼い頃から聡敏で、博学経史に通じ詩文書道に秀でていた。唐風文化が宮廷を中心に栄え、天皇自身も『凌雲集』に漢詩を残し、三筆の一人に挙げられた。その治世は桓武天皇以来続いた律令政治再建の努力に成果がでた時期でもある。また薬子の乱を鎮め、蔵人所・検非違使といった令外官を設け、六衛府を改制し律令の官制に変革をもたらした。