生没年 : 737~806
平安初期(在位781~806)の第50代天皇。49代光仁天皇を父とする。781年即位。奈良時代の仏教政治の腐敗を取り除くことを目的として、僧侶の不法を取り締まり、最澄や空海の説く新仏教を保護した。また、律令政治再建を目指し、班田収授の励行、勘解由使の設置といった改良を加えた。さらに、792年、辺境地方以外の軍団を廃止して健児を置いた。その他、平城京から長岡京を経て、794年に平安遷都を行い、また、坂上田村麻呂を起用して3回にわたり奥羽の蝦夷平定を行った。これによって、東北地方を中央政府の支配下に納めた。 秋篠寺は、光仁天皇・桓武天皇の勅願により建立されたと伝えられる。