
文化庁長官 河合隼雄
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私が文化庁長官に就任したときに「文化で日本を元気にしよう」ということを抱負として語りました。日本には、元気で、素晴らしく、底力のある方々が沢山います。ただ、今は政治、経済、そして文化もが東京に一極集中しすぎています。それゆえに、各地域の方々が持っている底力が、下の方に沈んでしまって見えないだけなのです。これを表に見えるようにすることができれば、きっと日本は元気になれる。それが今わたしの考えていることです。
そのために、まず、関西から始めましょう。関西には、既に歴史と文化の蓄積があります。皆さんの底力を発揮するための場があります。それを使って、皆さんの元気を、底力を、日本全国、さらに世界へと向けて発信していきましょう。
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