生没年 : 不詳
鎌倉時代初期に活躍した有名な彫刻家。師は康慶と考えられている。運慶が男性的で力強い彫刻に秀でているのに対し、快慶は優美秀麗な彫刻に優れていた。藤原様式の伝統や宋の新様式を採り入れた彼の作品は、後世の彫刻家に影響を与えた。代表作としてはボストン美術館の『弥勒菩薩像』、東大寺俊乗堂の『阿彌陀如来』や『地蔵菩薩像』等があげられる。東大寺南大門にある運慶との合作『金剛力士像』が特に有名。