修円

しゅうえん

生没年 : ?~835

興福寺の僧(法相宗)。師である賢憬(賢璟)とともに大和国室生寺奈良県宇陀市室生区)の創建に携わる。延暦21(802)年、最澄の高雄天台会に参加。弘仁元(810)年律師となる。同3(813)年興福寺第三代別当、同寺伝法院を開山、深密会を興した。これによって、興福寺を中心とする法相教学の全盛期を築いた。天長4(827)年少僧都となり、承知2(835)年室生寺で入滅。