叡尊

えいそん

生没年 : 1201~1290

鎌倉時代の戒律の高僧。初め密教を学んだが、戒律の退廃を嘆いてその復興を祈願し、1236年東大寺で受戒した。その後西大寺を再興して戒律復興に尽力し、当代第一の高僧として公家・武家に尊ばれた。1262年、北条時頼に招かれ鎌倉に下った叡尊は公武貴賤に戒を授け律を説いた。また社会事業にも大きな力を注ぎ、食を与え、宿をつくるなど、多くの庶民を救済し、殺生の禁断を勧めた。また、白毫寺を復興したとされている。