藤原広嗣

ふじわらのひろつぐ

生没年 : ?~740

奈良時代の政治家。容姿端麗にして文武の才に富んだが、協調性のない性格から、橘諸兄が政権を握ると、大宰府の次官に左遷された。玄昉吉備真備の専横を非難し740年に九州で挙兵するが、敗れ斬殺された。この後広嗣の霊が祟るとの風評が流れ、玄昉は九州に配せられて死し、真備は肥前に左遷された時に広嗣の霊を祀ったといわれる。