藤原明子

ふじわらのあきこ

生没年 : 828~900

文徳天皇の女御。太政大臣藤原朝臣良房の女。入内は文徳が東宮の時。その後女御となり、惟仁親王(のちの清和天皇)・儀子内親王を生む。その頃、藤原氏の父良房は外戚として活躍した。仁寿3(853)年に従三位、天安2(858)年には従一位を授かり、清和即位の際、皇太夫人となる。さらには貞観6(864)年に皇太后、元慶6(882)年には太皇太后となり、藤原政権の基礎をつくった。清和天皇を出産の際、帯解寺の地蔵に祈願したといわれている。