行基

ぎょうき

生没年 : 668~749

奈良時代の高僧。15歳で出家し、本薬師寺薬師寺の前身)で、道昭や義淵に法相宗を学び、民間布教に努めた。弟子を率いて諸国を廻って説教を行った際、徳を慕った1000人もの民衆が後について来たという言い伝えがある。これによって、民を惑わす者として罰せられた。時を経て罰を解かれ、弟子を率いて諸国を巡り、橋を架ける、道を作りる池を掘る、寺を建てる等、社会事業に力を注いだ。その後、東大寺大仏造立に際し、弟子をと共に協力し、その功績が認められて745年にわが国最初の大僧正に任命された。聖武天皇に深く尊信された、人々は行基菩薩と呼んだという。