平山郁夫

ひらやまいくお

生没年 : 1930~2009

広島県出身、日本画家。 昭和20(1945)年8月6日、旧制中学3年生の時広島市で被爆。その後遺症に苦しめられるが、やがて「仏教伝来」を初めとする平和を願う作品を多く描くこととなる。仏教がもたらした日本文化の源流を求めて、シルクロードを主題に壮大な画業を展開、玄奘三蔵による仏教東漸の道をさかのぼる取材旅行は35万キロにも及んでいる。 昭和28(1953)年院展初入選。昭和36(1961)、昭和37(1962)年日本美術院賞を受賞。昭和39(1964)年院展文部大臣賞受賞。昭和42(1967)年法隆寺金堂壁画再現事業に参加。昭和48(1973)年高松塚古墳壁画学術調査委員を委嘱される。昭和53(1978)年院展内閣総理大臣賞受賞。東京芸術大学学長、日本中国友好協会会長、日本育英会会長、日本美術院理事長などを歴任。平成10(1998)年文化勲章受章。 平成12(2000)年12月31日、構想以来約30年を経て、薬師寺玄奘三蔵院の「大唐西域壁画」(7場面・13面、縦2.2メートル、総延長約40メートル)を完成させる。