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山麓に残る神々のふるさと 葛城古道

  • 写真:高鴨神社(たかかもじんじゃ)

 大和平野の東を走る「山の辺の道」に相対するように、西の葛城連山の麓には「葛城古道」が走っています。道沿いには古代豪族の 葛城(かつらぎ)氏・鴨(かも)氏ゆかりの古社が散在し、神さびた雰囲気が漂います。 
 起点となる近鉄御所駅から西進、六地蔵石仏を目印に南へ折れると、すぐに田園風景が広がり、大和平野が一望にできます。千体石仏のある九品寺(くほんじ)から先、道は徐々に細くなりますが、そんな中、杉の巨木の間にひっそりと第2代綏靖(すいぜい)天皇の高丘宮跡(たかおかのみや)の碑が立っています。近くの葛城一言主神社は、一言ならどんな願いも叶えてくれると信仰されます。 
 趣きある古民家が多い名柄(ながら)の集落を抜け山道を登ると、橋本院に出ます。金剛山腹のこの台地一帯は、天照大神が統治した天上界 「高天原(たかまがはら)」の伝承地。特に杉の巨樹が茂る高天彦(たかまひこ)神社参道は、神秘的な雰囲気があります。 麓にある高鴨神社は全国の鴨(加茂) 社の総社。京都にある世界遺産の下鴨(しもがも)・上賀茂(かみがも)両社も、源流はこの神社にあります。参拝後は国道に下り、風の森バス停にゴールします。

【山麓に残る神々のふるさと 葛城古道】

  1. 六地蔵石仏

    徒歩 約15分

  2. 九品寺

    徒歩 約10分

  3. 高丘宮跡の碑

    徒歩 約15分

  4. 葛城一言主神社

    徒歩 約50分

  5. 極楽寺(御所市)

    徒歩 約35分

  6. 橋本院

    徒歩 約15分

  7. 高天彦神社

    徒歩 約40分

  8. 高鴨神社

    徒歩 約2分

  9. 鴨神そば(そば小舎)

    徒歩 約15分

  10. バス停 風の森
【山麓に残る神々のふるさと 葛城古道 】のコース詳細

1

六地蔵石仏 ろくじぞうせきぶつ

 御所市大字櫛羅の山麓沿いに鎮座する、鴨山口神社から旧道の坂道を、葛城山に向かって少し歩くと、集落のはずれに行く手を阻むように、大きな石がどっかりと腰をおろしています。
この地域は古代から中世にかけて、兄川の出水等により、度々災害が発生し、伝承によれば、六地蔵が彫られた大きな石も、室町時代に土石流が発生し、現在の場所に流れ着いたと言われ、その大災害に対し、村人は仏教の六道をもって衆生を救うという、仏法の精神に照らし極楽浄土を願い、その頃に彫ったと思われます。

 現在の櫛羅は中世には、倶尸羅を用い、葛城山を急激に下る土砂崩れが度々発生したため、(大和志にも白砂がある)崩れが語源となっています。村人の強い信仰心から大きな石に刻んだものと考えられ、向かって右から天上道(日光菩薩)人間道(除蓋障菩薩)修羅道(持地菩薩)畜生道(宝印菩薩)餓鬼道(宝珠菩薩)地獄道(壇蛇菩薩)となっています。

DATA

  • 御所市櫛羅

徒歩 約15分

2

九品寺 くほんじ

奈良時代、行基開祖。後に空海によって中興され戒那千坊と呼ばれる巨刹となった。本尊は藤原時代に造られた阿弥陀如来坐像(重要文化財)。 境内には名園と称される回遊式庭園の十徳園のほか、西国巡りができる観音像も置かれている。本堂裏側の道沿いには境内や裏山から堀出された1,800体を越える石仏が並ぶ。これらの石仏は南北朝の戦いで楠木正成に味方した兵士が出陣前に自分の身代わりとして奉納したものと伝えられている。また、5月に見頃を迎えるツツジでも有名。

詳細はこちら

DATA

  • 御所市楢原1188
  • 9:00~16:00
  • あり(数台)
  • JR・近鉄
    御所駅
    葛城ロープウェイ行きバス
    櫛羅下車 歩30分
    (JRはバス停まで歩5分)

     

徒歩 約10分

3

高丘宮跡の碑 たかおかのみやあと

DATA

  • 御所市森脇

徒歩 約15分

4

葛城一言主神社 かつらぎひとことぬしじんじゃ

正式名称は葛城坐一言主神社。葛城の大神、一言主神は日本書紀などによると雄略天皇と争ったとされており、葛城氏と大和朝廷の対立が偲ばれる。 地元では「一言さん(いちごんさん)」として親しまれ、どの様な願い事でも一言の願いならばかなえてくれると信じられている。境内には推定樹齢1,200年の大イチョウや松尾芭蕉の句碑などもある。

詳細はこちら

DATA

  • 御所市森脇432
  • 0745-66-0178
  • 自由
  • なし
  • 無料
  • 普通車有り(無料)
  • 最寄り駅からの交通
       近鉄 御所駅から
       市コミニュティーバス
        →西コース 森脇 名柄 豊田のいずれかで下車 徒歩で10分
       近鉄 御所駅から
       五條バスセンター行きバス「宮戸橋」下車 徒歩30分

       (JR御所駅から近鉄御所駅まで 徒歩3分)
       JR・近鉄 御所駅から 徒歩50分、タクシー約10分

徒歩 約50分

5

極楽寺(御所市) ごくらくじ

天歴5(951)年、興福寺の座主として知られ、名僧の誉れ高い一和僧都によって開かれたといわれる。南北朝時代には楠木正成の祈願寺となり、「極楽寺」が南朝方の合言葉として用いられたという。慶長19(1614)年、筒井順慶によって焼かれたが、後に再興のきっかけとなる寺宝の天徳如来像図と鐘楼門は焼け残っている。

DATA

  • 御所市南郷108
  • 0745-66-0145
  • JR・近鉄
    御所駅
    五條バスセンター行バス小殿下車
    歩20分(JRはバス停まで歩5分)

    駐車場 :無料

徒歩 約35分

6

橋本院 はしもといん

DATA

  • 御所市高天350
  • 0745-66-2141
  • JR・近鉄
    御所駅
    五條行バス鳥井戸下車 歩30分
    JRはバス停まで歩5分

    駐車場 :無料

徒歩 約15分

7

高天彦神社 たかまひこじんじゃ

徒歩 約40分

8

高鴨神社 たかがもじんじゃ

古代豪族鴨氏の守護神を祀る。京都の上賀茂・下鴨をはじめとする全国の賀茂社の元宮である。弥生中期より祭祀を行う日本最古の神社のひとつ。天文12(1543)年に再建された本殿(国指定重要文化財)は室町時代の神社建築を代表する建築物で、三間社流造になっている。4月下旬から5月上旬にかけて咲きそろうニホンサクラソウは、先代宮司が京都の自邸より持ち運び増やしたもの。500種以上、約2,000鉢もある。

詳細はこちら

DATA

  • 御所市鴨神1110
  • 0745-66-0609
  • 開門、閉門 8:00~17:00
    祈祷時間  8:00~15:00
     
  • 規定なし
  • 有り(無料)
  • 最寄り駅からの交通
       JR・近鉄御所駅より
       五條バスセンター行バス「風の森」下車 徒歩15分
       (JRはバス停まで徒歩5分)

徒歩 約2分

9

立ち寄りどころ

鴨神そば(そば小舎) かもがみそば(そばしょうしゃ)

DATA

  • 御所市鴨神
  • 0745-66-1159
  • JR・近鉄
    御所駅
    五條バスセンター行
    風の森バス停下車 歩15分

    駐車場 :有(5台)

月・金曜日、年末年始

徒歩 約15分

10

バス停 風の森 かぜのもり

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