2026年は午年。奈良県下の午年にまつわる神社仏閣をご紹介。午年の今年こそ訪れてみてはいかがでしょうか。
天武天皇白鳳四年(675)、ご神宣により建立奉祀されたと伝えられます。 御祭神の高龗大神(たかおかみのおおかみ)は龍神で、水・雨を掌られる大神様。祈雨・止雨の神として奈良時代には淳仁天皇天平宝字7年(763)の奉幣祈晴をはじめ、室町時代に至るまで数10回の奉幣祈願がなされ、朝廷・国家また人々より篤い崇敬を受けてきたといわれます。また、朝廷の奉幣にあたり、旱魃の際の祈雨には黒毛の馬を、長雨の際の止雨には白毛の馬を奉納したといわれます。
丹生川上神社上社
〒639-3553 吉野郡川上村大字869-1TEL:0746-52-0733
天武天皇白鳳4年(675)、雨乞い祈願の社として創祀。四郷川、高見川、日裏川の合流点に鎮座し、水の神・罔像女神(みづはのめがみ)がお祀りされています。降雨を祈願する場合は黒毛馬、雨が止むことを祈願する場合は白毛馬又は赤毛馬を奉納したといわれます。
丹生川上神社中社
〒632-2431 吉野郡東吉野村小968TEL:0746-42-0032
天武天皇の御代に奉斎された日本最古の水の神・闇龗神(くらおかみのかみ)がお祀りされています。この社に雨を祈り黒馬 晴を祈り白馬を献ずることが絵馬の起源とされています。神社建築では全国的に珍しい、天に伸びるよう設えられた75段の屋根付き階(きざはし)は必見。
丹生川上神社下社
〒638-0021 吉野郡下市町長谷1の1TEL:0747-58-0823
正しくは往馬座伊古麻都比古神社。古くは伊古麻都比古神・伊古麻都比賣神の二座の神さまがお祀りされていしたが、後の世で八幡信仰が盛んになり、付近に勧請された八幡神を合祀するようになったといいます。生駒谷十七郷の氏神として崇められ、秋の「火祭り」が有名。往馬大社の白馬の節会から絵馬を馬の代わりとして神社に奉納されるようになったことが、絵馬の発祥とされています。
往馬大社
〒630-0222 生駒市壱分町1527-1TEL:0743-77-8001
聖徳太子誕生の地といわれ、太子建立の7カ寺の一つ。当初は66もの堂宇が立ち並ぶ大寺院で四天王寺式伽藍配置をとっていましたが、現在は江戸期に再建された本堂(太子殿)など、わずかな諸堂を残すのみ。室町時代の聖徳太子坐像(重要文化財)をはじめ、善悪2つの顔が刻まれた二面石があり、3つの副柱の穴をもつ塔心礎も残ります。本堂の前には太子の愛馬・黒駒の像が立っています。
橘寺
〒634-0142 高市郡明日香村橘532TEL:0744-54-2026