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神社
葛木坐火雷神社[笛吹神社] かつらきにいますほのいかづちじんじゃ[ふえふきじんじゃ]

俗に笛吹の宮といわれるこの神社は、「延喜式」神名帳に葛木坐火雷神社二座とあり、忍海郡にあった古社の中でも官幣大社級。祭神は、火雷神と笛吹連の始祖、天香山命、火雷神は、火之迦具土神ともいい、火の神。天香山命は石凝姥命で、天照大神が天の岩戸にかくれたとき、天香山の土を掘って鏡を作り、竹で笛を作って吹き鳴らした、と神話に伝えられている。古代、王朝の笛師をつとめた笛吹連がこの地に居住、火雷神を自家の祖神として祀ったのが始まり。本殿の北西には横穴式石室に家形石棺を安置した径26mの円墳があり、笛吹連七代目の建多折命の墓であろうといわれてる。その笛吹連の子孫が代々宮司を務め、現在で84代目。

見どころ

  • ウワミズザクラ

    境内には古来うらないに用いた波波迦(ウワミズザクラ)の木があり、平安朝の末頃に宮中に献納したと伝わる。「奥儀抄」に「笛吹の社より、ははかの木を切りて都に奉りぬれば」とあり、「延喜式」にも「大和の国に、ははかの木を切る封所があり、宮中に献納」と記されている。これが笛吹神社のことであれば、平安朝にすでに神社が成立したことになる。その波波迦の木、今も社務所の前に見ることができる。

  • イチイガシ

    昭和61年3月に新庄町の木に制定された「イチイガシ」(ぶな科アカガシ亜属)が群生しており、学術・教育・環境保全の上から極めて重要な樹木として昭和62年3月、奈良県指定天然記念物に指定される。