観光

吉野路エリア 十津川村

史跡・旧跡・碑
中川小四郎墓 なかがわこしろうはか

大字平谷、福山神社下中川家墓地にある。
中川小四郎は明治20年(1887)平谷に生まれた。医学博士、日本の秘尿器学界の権威者であった。
この中川小四郎の一般にあまり知られていない世界的業績が、松本明知著『横切った流星』副題“先駆的医師たちの軌跡”に紹介されている。要約すれば、「昭和20年(1945)に出版された、トーマス・E・キイズの“麻酔の歴史”は刊行以来麻酔科学の歴史の定本とされているが、この中で唯一人、日本人の名前が出てくる。華岡青州であるに違いないと考える方が多いと思うが、答えは否である。その方の名前は中川小四郎である。中川は大正10年(1921)東北帝大において“アルコールによる経静脈的点滴麻酔法”(独文)を発表、これはアルコール麻酔による世界最初の本格的研究であった。中川の名前はこのことによって欧米にまで知れ渡った。」ということである。
中川は語学に秀で勤勉、学校・病院において、研究、治療に専念、岡山医専教授、中川病院長、大阪女子医専・大阪女子医大・関西医大各教授、関西医大附属香里病院長等歴任、昭和46年(1971)85歳で病歿した。

この施設に関するお問い合わせは 0746-62-0003 (十津川村役場教育課)まで

近くの歴史・文化

近くの宿泊施設