コラム もっと奈良を楽しむ
 
                            鬼の調伏式 全国から追われてきた鬼を迎え入れ、仏法を説く節分法要で「福は内、鬼も内」と唱える。
山や森は、古来より日本人にとって神宿る場所。
 
                                            金峯山寺・蔵王堂で拝顔できる金剛蔵王権現(鎌倉時代)
日本らしい信仰観をベースに生まれた修験道。
修験道は山岳や自然を神の坐す場所として畏れ敬うという日本古来の信仰風土に仏教的行法が加わり成り立った神仏習合の宗教といわれています。吉野山から大峯山山上ケ岳にかけての一帯は、古くから金峯山(きんぷせん)と称する聖域でした。役行者が入山し、修験道の本尊・金剛蔵王権現を感得、その姿を山桜に刻んで祭祀されたのが金峯山寺の開創と伝わります。 金峯山寺のご本尊・金剛蔵王権現は秘仏。普段は拝顔できませんが、11月19日から12月11日まで特別開帳が行われます。また、期間外は鎌倉時代作の木造金剛蔵王権現立像が拝顔できます。凛とした冬、日本の心にふれる聖なる 吉野山へでかけませんか。毎朝の勤行をはじめ、2月3日には金峯山寺独特の節分会・鬼の調伏式が行われます。同日、金峯山寺とその周辺が幻想的な灯りにつつまれる 鬼火の祭典も開催されます。
 
                                            
                                            (問) 0746-32-8371 (所)吉野郡吉野町吉野山2500 (時) 8:30~16:30(受付は16:00まで) (¥) 500円(特別御開帳の期間は1,000円)(P) なし (交) 近鉄吉野駅からロープウェイ吉野山駅下車、徒歩約10分
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                                            毎朝行われる勤行は、一般の人も参拝できます。
 
                                        はかなくも華やかな歴史の舞台となった𠮷水神社(よしみずじんじゃ)。
𠮷水神社は、元吉水院(もときっすいいん)と称し、役行者の創立と伝わる吉野修験宗の僧坊でした。明治維新の神仏分離により神社として復興しました。𠮷水神社は、時代ごとに歴史の舞台となってきました。吉野へ行幸された後醍醐天皇を迎え南朝の皇宮となったのも、源義経が静御前や弁慶たちと逃げ延びて潜居したのも、豊臣秀吉が催した盛大な花見の本陣となったのも𠮷水神社と伝わり、はかなくも華やかな歴史の舞台であったことがうかがえます。重要文化財の書院内には様々な宝物等が所狭しと展示されています。吉野に残る悠久の歴史にひととき浸ってみてはいかがでしょう。
 
                                            
                                            (問) 0746-32-3024 (所)吉野郡吉野町吉野山579 (時) 9:00~17:00 (¥) 400円 (P) あり(無料) (交) 近鉄吉野駅からロープウェイ吉野山駅下車、徒歩約15分
 
                                            南朝の皇居としての気品を残す後醍醐天皇玉座。
 
                                                    
                                                    くつろげるお座敷がメインの眺めの良い食事処。冬は鴨や猪の鍋、吉野葛を使った郷土料理が味わえます。
(問) 0746-32-8455(交) 近鉄吉野駅からロープウェイ吉野山下車、徒歩約5分



 
                                                     
                                                     
                                                     
                                                             
                                                
