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蘇我入鹿首塚 そがのいるかのくびづか

蘇我入鹿は、後世の伝説によれば、天をもおそれぬ大悪人であり、超自然的な能力をそなえた魔人であった。そういう人物だから、大化改新の時もただ殺されるだけではすまず、切られた首が飛び跳ねたり、御簾に食いついたりしたとかいう伝承はかなり古くからあったらしい。鎌倉時代の五輪塔が、その首を埋めた塚とされたのも、人々に、そのような入鹿への恐れがあったからだろう。「書記」の入鹿暗殺シーンは緊張感あふれる細部の描写で読者をひきつけるが、首がどうなったかについては触れていない。ただ、剣を持った者たちがなかなか踏み出せなかったというくだりは、当時の入鹿の威勢の大きさを教えてくれる。事実入鹿は、単なる権勢家の御曹司ではなく、有能な政治家であったようだ。

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