- 開催日時
- 2025年5月30日(金)~2025年7月6日(日)
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 催事場
- 大和文華館
古今東西を問わず、自然界の気象の変化を表現することは、美術とくに絵画の分野において様々なこころみがなされてきました。東洋では、中国で発明された筆や墨の効果を使うことで、光や大気の変化、風や雨、雲といった自然現象をみごとに表しました。文人等が隠遁の理想を託し、茫洋とした雲霞のながれる深山幽谷を描いた山水画は、山下に濛々とただよう雲を描く「米法山水」の表現技法、気候や時間帯により刻一刻と変化する山水景をそれぞれ表すことに着目した「瀟湘八景」のような画題も11世紀に生まれ、広く東アジアで愛されるテーマとなっていきます。更に、有名な漢詩や逸話の場面を表すもの、風霜に耐えて健気にたたずむ植物を描くことで、あるべき人間の姿を象徴させたものなど、モチーフと有機的に関わりあいながら、様々な作品が生み出されました。
本展観では、中国、朝鮮半島、日本における絵画作品を通して、絶え間なく移り変わる気象が、東アジアにおいてどのように表現されてきたかをご覧いただきます。
(公式サイトより)