- 開催日時
- 2025年10月4日(土)~2025年11月9日(日)
10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 催事場
- 大和文華館
舞楽は奈良時代以降、宮中の諸行事や寺社の法会・祭礼において奏された、わが国で最も長い歴史をもつ芸能です。平安時代にその原型が整備され、中世以降には各地に流布して発展を遂げた舞楽ですが、それらを中心的に主導していたのは「三方楽所」と称される、大内(宮中)・南都(興福寺)・天王寺(四天王寺)の舞楽演奏組織でした。こうした楽所やその楽人は、宮中のみならず天野社や嚴島神社をはじめ、近世には江戸や日光へと楽人を派遣し、わが国の舞楽継承に大きな役割を果たしてきたことが知られています。
本展はこうした舞楽の歴史を、舞楽を描いた舞楽図と、舞に用いられる舞楽面によって概観します。特に、古代から近世にいたる各演目の舞楽面の造形を、舞楽が行われてきた「場」や舞楽を主導してきた寺社・楽所との関連の中で読み解きます。
本展覧会を通して、舞楽の発展と広がりを一望し、京都・奈良・大阪を中心に育まれた豊かな芸能文化の精華をご覧いただきます。
(公式サイトより)