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奈良エリア 奈良市


西大寺 さいだいじ

  • 提供:奈良市

天平宝字八年(764)藤原仲麻呂の叛乱の鎮圧を目的に、孝謙上皇が金銅四天王の造立を発願。鎮圧後の翌年に称徳天皇として重祚された女帝が「鎮護国家」の思いを込めて創建した勅願大寺。当時は平城宮西の31町歩(約40万㎡)という広大な寺域に、薬師・弥勒の南北の二金堂を中心に、その前に東西五重両塔、東西に四王院、十一面堂院などが建つ壮麗な伽藍であった。
平安遷都後は朝廷からの手あつい援助から離れ、度々の天災によって一時衰退したが、鎌倉時代に「興法利生」をスローガンに、戒律復興と民衆救済の活動に邁進し、稀代の名僧と尊崇された興正菩薩叡尊によって、真言密教と戒律を日月のごとく不二に修行する「真言律」の根本道場として復興され、その法燈を後世に継承する。現在の伽藍は、文亀二年(1502)兵火での焼損の後、江戸時代に修復されたものであるが、叡尊上人が八幡神社への献茶の余服を人々に振舞ったことに由来する巨大な茶碗で茶をふるまう「大茶盛式」(4月10月に大々的に開催)や、総廻向と宗内結集の為に創始された「光明真言土砂加持大法会」(10月初頭)は、叡尊の志念を伝える伝統行事であり、真言律宗総本山としての由緒を今に伝えている。

見どころ

  • 大茶盛

    大茶盛

    鎌倉時代に西大寺を復興した叡尊上人が、八幡宮に献茶した余服のお茶を民衆に振舞ったことに由来する茶儀。巨大な茶碗で点てた抹茶を参加者が回し呑みます。 ※普段は、30人以上の団体が申し込めば、随時実施してもらえます。奈良での日程のユニーク企画として盛り込んではいかがでしょうか。

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