もっと奈良を楽しむ
仏教を育んだ古き都が世界に誇るもの。
(問) 0742-22-5511 (所) 奈良市雑司町406-1 (時) 拝観自由 (¥) 無料 (P) なし(近隣駐車場を利用) (交) JR・近鉄奈良駅からバス東大寺大仏殿・春日大社前下車、徒歩約13分、または近鉄奈良駅から徒歩約24分
奈良時代に始まり、途絶えたことのない伝統行事「修二会」。
修二会は、752(天平勝宝4)年に創始されて以来、途絶えることなく毎年行われ、2017(平成29)年で1266回を迎えます。正式名称は「十一面悔過法会(じゅういちめんけかほうえ)」といい、人間の様々な過ちを 二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の前で懺悔することを意味しています。行法を行うのは練行衆と呼ばれる十一名の僧侶。約1週間の別火(べっか)と呼ばれる前行で心身を浄め、準備に努めた後、3月1日からの本行に臨みます。本行では1日6回の法要が行われ、その内容は、声明、激しい所作を伴う動的な行法、日本中の神々をお迎えするための「神名帳(じんみょうちょう)」の奉読など唯一無二といえます。
お松明(たいまつ)は上堂する練行衆の道明かり。
3月1日から2週間、毎夜二月堂を明るく照らすお松明は、練行衆が二月堂に上堂するときの道明かりです。1日6回の法要のうち、初夜と呼ばれる19時頃に、道案内人である童子がお松明を担いで練行衆の足元を照らし、その後、振り回しながら舞台を駆け抜けます。通常、松明は10本ですが、12日だけは籠松明が11本あげられます。その日の深夜、二月堂下の若狭井(わかさい)という井戸から観音様にお供えするお香水(こうずい)を汲み上げる儀式、お水取りが行われます。奈良では、お水取りがすまないと春が来ないといわれ、春を呼ぶ行法として知られています。
凛とした空気と暖かな光に包まれる夜間拝観。
奈良公園内にある春日大社、興福寺、
東大寺では、しあわせ回廊なら瑠璃絵の期間中(毎年2月上旬~中旬)、夜間拝観が行われます。夜の静寂(しじま)の中で、国宝建造物が柔らかな灯りに照らし出される幻想的な風景を楽しみながら、お参りすることができます。春日大社では、境内にある数多くの石燈籠・釣燈籠に灯りが入ります。
興福寺では、五重塔のライトアップおよび東金堂が開扉し、問答のエピソードで有名な文殊菩薩(もんじゅぼさつ)と維摩居士(ゆいまこじ)の坐像〈国宝〉など珠玉の仏像を拝することができます。東大寺は、南大門、金剛力士像、大仏殿のライトアップのほか、大仏殿前の国宝・金銅八角灯籠に灯りがともります。さらに大仏殿正面の観相窓が開扉され、中門の外側から大仏殿はもちろん、大仏様のお顔を拝することができます。
※記載の内容は全て予定です。