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大官大寺跡 だいかんだいじあと

日本書紀によると、聖徳太子が平群に創建させた熊凝精舎を欽明天皇が百済川畔に移し、後に天武天皇がこの地に移し、天皇の寺という意味で大官大寺と改称したそうです。天武天皇の時代に九重塔や金堂が完成し、飛鳥の大寺院として壮厳を極めていました。
しかし、発掘調査の結果、現在の大官大寺跡の伽藍は文武朝のものであることが確認され、書紀に記された天武朝の高市大寺は別にあったと考えられます。
平城遷都とともに寺籍を新都に移し大安寺となり、旧寺は和銅4年(711年)藤原京の大火で焼失し、以後、寺地は田畑や民家と化してしまいました。
現在残るのはわずかな土壇のみとなっており、かつての面影を伝えています。

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